今さらながら見た映画【キセキ-あの日のソビト-】感想レビュー
通勤時間にたまにamazon primeにて映画を見ているもとてんです。
安価でこれだけたくさん映画見れるのでおすすめですね。
このカテゴリでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。
興味ある方は是非見てみてくださいね。
今回は【キセキ-あの日のソビト-】です。

これはあの「キセキ」が大ヒットしたアーチストであるGreeeeNの実話に基づく物語というもの。
「キセキ」という曲を知ってる世代なら楽しめる内容ですね。
なかなか見ごたえのある映画でした。
ついつい最後まで見ちゃいましたね。
それでは簡単な情報です。
映画情報
GreeeeNがヒットした時に医学生のグループだってのはずいぶん昔に聴いたことありましたね。
いまだに顔出しもしていなかったんですね。最近はそんなに聴くことなかったので意外でした。
そのあたりの理由もこの映画を見れば納得という感じでしょう。
ここからはネタバレに注意してくださいね。
冒頭はジン(松坂桃李)のバンドから始まります。
これがまた本当に微妙なバンドなんですよね。
私的には好きではない世界かな。
てっきりジンというのが完全な主人公かと思いました。
そのジンの弟役がヒデ(菅田将暉)でこちらがGreeeeNのメインボーカル。
私自身、菅田将暉はよく聴くので、歌唱力の高さはわかっているだけにかっこよかったですね。
菅田将暉の歌声をいろいろ聴けるのはファンなら面白い部分でしょう。
役としてもピッタリといった感じでした。


兄は一度はレコード会社の目に止まり、デビューの話が持ち上がったが結局、
プロデューサーの期待に応えられず断念。
しかし、歯科医大に合格した弟が趣味で始めたギターがきっかけでバンドをやることになりましたね。
それが思った以上に才能があり、兄に曲作りまでも志願。
出来上がった曲がレコード会社の目に留まりデビューとなりました。
浪人したとは言え、歯科医大に合格して、歯科医を目指しながらもバンド活動するというのを実際にしてたのだから恐れ入りますね。
また、ジンもバンドでは微妙でしたが、ヒデに作った楽曲のレベルやプロデューサーとしての力は才能を感じるところでしょう。
ジンとヒデの兄弟が対称であって、父親の評価も正反対というあたりは見ている方も感情が動くところでしょう。
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この映画の面白さには脇を固める役者がまた見どころ満載な点が挙げられるのではないでしょうか。
まずはヒデの父親(小林薫)ですよ。
これには前半、怒りを感じた視聴者もいたのではないですかね。
だって日本刀振りかざすんだよ、びっくりです。
医者が息子に医者になって欲しいというのはよく聞く話ですよね。
また、子供への叱り方などは本当に一昔前はこんなの当たり前だったんじゃないですかね。
勉強ができない兄への鉄拳は見ていて気持ちいいものではなかったですよね。
音楽をバカにしているところもちょっと気に入らないというか・・・。
典型的な学歴ある医者の大人って感じです。
続いて、レンタル屋のバイトのリカ(忽那汐里)。
ヒデのガールフレンドとなるのですが、最初のあたりの表情とか凄い好きです。
というか、ヒデが聴いてるのが海援隊ってのはちょっと面白かった。
たしかにね、あの時代だと金八先生を見ている世代ですよね。
この子がそのあとにヒデとプライベートでも会うようになるわけですね。
めちゃくちゃ可愛いってわけではないんだけど、
レンタル屋で普通にアルバイトやってる感じがシンプルに好きですね。
そして最後に売野(野間口徹)というレコード会社のディレクター。
ジンのバンドをスカウトするわけだが、かなり要求が厳しくジンのバンドは挫折することに。
ただ、実際のところジンのバンドの実力からするとしょうがないのかなというところでもありますが、
それにしても嫌味な感じが何とも好きになれませんよね。
ただ、ジンが紹介した弟のヒデのグループをデビューまで持ってくところとかは好感が持てますし、
そのあたりは見る目があってさすがという感じでもありますね。
なんだかんだでこの人がちゃんと評価したからこそヒデたちはデビューできたわけだし凄腕のディレクターということでしょうか。


この映画ですが、ストーリーは実話に基づく感じでとても良いのです。
それだけに物足りなく感じる部分が多くありました。
むしろ2時間の映画ではすべてを埋め込めないんだなというところ。
だからこそ、2時間でまとめるためにだいぶストーリー的にはカットされてるように感じます。
ぶっちゃけ、同じようなのを連続ドラマでやった方が内容は濃くなるのではないでしょうか。
物足りない部分はいくつかあって、
ヒデのグリーンボーイズのデビューからヒット、そしてキセキまでがとにかくスピード感ありすぎ。
GReeeeNのディスコグラフィーを見るともっと曲出してるんですよね。
それと歯科医の勉強との両立がちょっと大変さというかそのあたりが薄い。
両立への苦悩なんかも薄っぺらく感じるところがあります。
努力よりも才能ですべて解決した感じにも見えてしまいます。
また、ヒデとリカの関係もいつの間にか仲良くなってる感じでだいぶ省略されてるというか、
物語的にはあまり関係ないのか、ちょっと経緯が気になるところですね。
そして最後のシーン。
音楽の合宿への出発を両親が見守るのだけど、
父は結局、息子がGReeeeNってことはわからないままってことなのかな?!
母は知っているのに?!
このあたりがなんだかもやもやした感じで終わってますよね。
総合的にいろいろ足りない部分があるかなというところ。
ストーリーとしては面白いだけにもったいない感があります。
さて、この映画から伝わる事ですが、非常に大きいものを感じます。
主に二つです。
まずはこの令和の時代の生き方ですね。
親のいいなりや、親のために生きるのか。
自分の好きなことを貫いて生きるのか。
自分の人生をどう生きるのかを問いています。
ジンとヒデの兄弟は最初はまったく正反対でもありました。
しかし、音楽という道で一緒になる。
それでもヒデは両親のためというのを捨てずに両立する生き方を取った。
もちろんこれには答えがあるわけではないでしょう。
親のために生きるのも悪いことではありませんし、自分のやりたいことをするのも悪くありません。
親に反対されても、それをやり続ける。
つまり大事なのは自分の意思でしょう。
自分がやりたいことをやり抜くのであれば、親もそう反対するものでもないでしょう。
特に今の親の世代はちょうどこの時の若者たちですからね。
気持ちが通じやすいところもあるでしょう。
そしてもう一つの伝わる事は向き不向きです。
人には向いてることもあれば向いてないこともある。
才能というのはある程度は生まれ持っているところがありますが、努力すれば何とかなる。
と、よく言われるかもしれませんが、
向いていないフィールドではいくら努力をしても成しえないことというのがあります。
この映画で言えば、ジンは自身のバンドではうまくいかなかったが、
作曲やプロデュースという部分で才能を発揮していました。
ヒデも医者の中でも比較的易しい歯科医で妥協しました。
努力してもかまわない壁というのはありますよね。
あの天才打者・イチローだって投手を諦めて野手に転向してあれだけの選手となりました。
いくら努力しても出来ない部分は向いていないのかもしれませんし、
フィールドを替えると大成功をするというケースは意外に著名人とかでも多い気がしますよね。
そういう意味ではこの映画は今何かをやっている人ややろうとしている人、
目標を持っている人には刺激的な作品ではないでしょうか。
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安価でこれだけたくさん映画見れるのでおすすめですね。
このカテゴリでは私の見た映画を自分なりに書き留めています。
興味ある方は是非見てみてくださいね。
今回は【キセキ-あの日のソビト-】です。

これはあの「キセキ」が大ヒットしたアーチストであるGreeeeNの実話に基づく物語というもの。
「キセキ」という曲を知ってる世代なら楽しめる内容ですね。
なかなか見ごたえのある映画でした。
ついつい最後まで見ちゃいましたね。
それでは簡単な情報です。
映画情報
GreeeeNがヒットした時に医学生のグループだってのはずいぶん昔に聴いたことありましたね。
いまだに顔出しもしていなかったんですね。最近はそんなに聴くことなかったので意外でした。
そのあたりの理由もこの映画を見れば納得という感じでしょう。
ここからはネタバレに注意してくださいね。
菅田将暉だから良い
冒頭はジン(松坂桃李)のバンドから始まります。
これがまた本当に微妙なバンドなんですよね。
私的には好きではない世界かな。
てっきりジンというのが完全な主人公かと思いました。
そのジンの弟役がヒデ(菅田将暉)でこちらがGreeeeNのメインボーカル。
私自身、菅田将暉はよく聴くので、歌唱力の高さはわかっているだけにかっこよかったですね。
菅田将暉の歌声をいろいろ聴けるのはファンなら面白い部分でしょう。
役としてもピッタリといった感じでした。

弟の才能と兄の存在
兄は一度はレコード会社の目に止まり、デビューの話が持ち上がったが結局、
プロデューサーの期待に応えられず断念。
しかし、歯科医大に合格した弟が趣味で始めたギターがきっかけでバンドをやることになりましたね。
それが思った以上に才能があり、兄に曲作りまでも志願。
出来上がった曲がレコード会社の目に留まりデビューとなりました。
浪人したとは言え、歯科医大に合格して、歯科医を目指しながらもバンド活動するというのを実際にしてたのだから恐れ入りますね。
また、ジンもバンドでは微妙でしたが、ヒデに作った楽曲のレベルやプロデューサーとしての力は才能を感じるところでしょう。
ジンとヒデの兄弟が対称であって、父親の評価も正反対というあたりは見ている方も感情が動くところでしょう。
【初回31日間無料/dTV】月額500円(税抜)で映画・ドラマ・アニメ・音楽ライブなど12万作品が見放題!

周辺の人物も見ごたえあり
この映画の面白さには脇を固める役者がまた見どころ満載な点が挙げられるのではないでしょうか。
まずはヒデの父親(小林薫)ですよ。
これには前半、怒りを感じた視聴者もいたのではないですかね。
だって日本刀振りかざすんだよ、びっくりです。
医者が息子に医者になって欲しいというのはよく聞く話ですよね。
また、子供への叱り方などは本当に一昔前はこんなの当たり前だったんじゃないですかね。
勉強ができない兄への鉄拳は見ていて気持ちいいものではなかったですよね。
音楽をバカにしているところもちょっと気に入らないというか・・・。
典型的な学歴ある医者の大人って感じです。
続いて、レンタル屋のバイトのリカ(忽那汐里)。
ヒデのガールフレンドとなるのですが、最初のあたりの表情とか凄い好きです。
というか、ヒデが聴いてるのが海援隊ってのはちょっと面白かった。
たしかにね、あの時代だと金八先生を見ている世代ですよね。
この子がそのあとにヒデとプライベートでも会うようになるわけですね。
めちゃくちゃ可愛いってわけではないんだけど、
レンタル屋で普通にアルバイトやってる感じがシンプルに好きですね。
そして最後に売野(野間口徹)というレコード会社のディレクター。
ジンのバンドをスカウトするわけだが、かなり要求が厳しくジンのバンドは挫折することに。
ただ、実際のところジンのバンドの実力からするとしょうがないのかなというところでもありますが、
それにしても嫌味な感じが何とも好きになれませんよね。
ただ、ジンが紹介した弟のヒデのグループをデビューまで持ってくところとかは好感が持てますし、
そのあたりは見る目があってさすがという感じでもありますね。
なんだかんだでこの人がちゃんと評価したからこそヒデたちはデビューできたわけだし凄腕のディレクターということでしょうか。

物足りない内容
この映画ですが、ストーリーは実話に基づく感じでとても良いのです。
それだけに物足りなく感じる部分が多くありました。
むしろ2時間の映画ではすべてを埋め込めないんだなというところ。
だからこそ、2時間でまとめるためにだいぶストーリー的にはカットされてるように感じます。
ぶっちゃけ、同じようなのを連続ドラマでやった方が内容は濃くなるのではないでしょうか。
物足りない部分はいくつかあって、
ヒデのグリーンボーイズのデビューからヒット、そしてキセキまでがとにかくスピード感ありすぎ。
GReeeeNのディスコグラフィーを見るともっと曲出してるんですよね。
それと歯科医の勉強との両立がちょっと大変さというかそのあたりが薄い。
両立への苦悩なんかも薄っぺらく感じるところがあります。
努力よりも才能ですべて解決した感じにも見えてしまいます。
また、ヒデとリカの関係もいつの間にか仲良くなってる感じでだいぶ省略されてるというか、
物語的にはあまり関係ないのか、ちょっと経緯が気になるところですね。
そして最後のシーン。
音楽の合宿への出発を両親が見守るのだけど、
父は結局、息子がGReeeeNってことはわからないままってことなのかな?!
母は知っているのに?!
このあたりがなんだかもやもやした感じで終わってますよね。
総合的にいろいろ足りない部分があるかなというところ。
ストーリーとしては面白いだけにもったいない感があります。
この映画から伝わる事
さて、この映画から伝わる事ですが、非常に大きいものを感じます。
主に二つです。
まずはこの令和の時代の生き方ですね。
親のいいなりや、親のために生きるのか。
自分の好きなことを貫いて生きるのか。
自分の人生をどう生きるのかを問いています。
ジンとヒデの兄弟は最初はまったく正反対でもありました。
しかし、音楽という道で一緒になる。
それでもヒデは両親のためというのを捨てずに両立する生き方を取った。
もちろんこれには答えがあるわけではないでしょう。
親のために生きるのも悪いことではありませんし、自分のやりたいことをするのも悪くありません。
親に反対されても、それをやり続ける。
つまり大事なのは自分の意思でしょう。
自分がやりたいことをやり抜くのであれば、親もそう反対するものでもないでしょう。
特に今の親の世代はちょうどこの時の若者たちですからね。
気持ちが通じやすいところもあるでしょう。
そしてもう一つの伝わる事は向き不向きです。
人には向いてることもあれば向いてないこともある。
才能というのはある程度は生まれ持っているところがありますが、努力すれば何とかなる。
と、よく言われるかもしれませんが、
向いていないフィールドではいくら努力をしても成しえないことというのがあります。
この映画で言えば、ジンは自身のバンドではうまくいかなかったが、
作曲やプロデュースという部分で才能を発揮していました。
ヒデも医者の中でも比較的易しい歯科医で妥協しました。
努力してもかまわない壁というのはありますよね。
あの天才打者・イチローだって投手を諦めて野手に転向してあれだけの選手となりました。
いくら努力しても出来ない部分は向いていないのかもしれませんし、
フィールドを替えると大成功をするというケースは意外に著名人とかでも多い気がしますよね。
そういう意味ではこの映画は今何かをやっている人ややろうとしている人、
目標を持っている人には刺激的な作品ではないでしょうか。
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