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100円寿司評論家・元てんちょ→の仮想寿司居酒屋

はじめしゃちょーのローソン1日店長を見て勘違いしてはいけない真実とは

2019/12/28
飲食業(仕事・転職) 0
元回転寿司店長のもとてんです。

2019年12月27日に人気ユーチューバーのはじめしゃちょーがローソンの店長をしたという動画を出しましたね。

下記の動画がそれです。

「はじめしゃちょーがローソンの店長したら売上がヤバイ事にwwwww」


実際に見てみたのですが、凄い売り上げを記録しました。

しかし、ここで元店長経験者として大きなツッコミを入れたい・・・。

これは多くの芸能人なんかがよく1日店長やら1日なんとかというのをやるが、なんかやった気になってたりしますよね。

作業や現場の経験をするのは非常に良いことです。

ただ、視聴者は勘違いしてはいけません。

店長はそんな生ぬるいものではないことを。



そもそも1日店長ではない



さて、この動画ですが1日店長をやったような感じでしたが、実際のところ3時間程度だったようですね。

短い時間の動画の企画でもありますので、それ自体は良いのですが、

1日店長というか短時間店長ではないか、とツッコミを入れたくなるところだったりします。

また、多くの人が勘違いしてしまうのが、そもそものところ、やってることは店長はではなく店員ですよね。

実際に動画を見てみましたが、バイトとしてよく働いてくれているという感じであり、

これは店長ではなく、バイトの仕事を素晴らしくこなしています。

つまり、1日店長というのは課題表現であり、実際は短時間ローソンバイトをしたということです。

この動画を見て、これが「店長」なのかと勘違いしてしまわないようにしていただきたいですね。

特にはじめしゃちょーのファンの多くは若い学生なども多いため、

店長というものに別のイメージを持ってしまうかもしれませんね。

ただ、楽しく働くということはサービス業にとっては素晴らしいことであり、

印象も良くなるので、この動画はコンビニ業界含めサービス業界には大いに助かるところであり嬉しいところですね。

店長の仕事とは?



今回、はじめしゃちょーは1日店長をしたような言い回しでしたが、

これは店長の「て」の字にもあてはまらず、ただの店員です。

店長の仕事についてはこちらのサイトでも多くの記事を書いています。

コンビニの場合ははじめしゃちょーの行ったレジでの接客や販促はもちろん店長もやる作業のひとつでもあります。

ただ、これだけをこなすのであれば、ただのアルバイトで良いですし、

お店として成立しませんよね。

今回のコンビニを例に取れば、店長の仕事というのは

月間の予算を立てて、予算に見合う商品を発注することから始まります。

発注も売れ筋や死筋を把握して、よりニーズに合うものを揃える必要があるでしょう。

売れないものは在庫を抱えることになったりしますので、

在庫管理は非常に重要な部分でもあります。

また、それを売るためにどれだけの人員が必要で、どの時間帯に需要があるのか。

そのためのシフトを管理しなければいけません。

シフト管理も人員を採用して、教育して現場で働かせます。

もちろん、現場での細かい指示や作業割り当てが含まれます。

そこに実際に商品が納品されて、陳列して販売されます。

この日に多く売れたのであれば、翌日の在庫管理は慎重にしなければいけないでしょう。

また、シフト管理も労働基準法などの法規も守り、労務管理をしなければいけません。

さらには売上を出したのであれば、そのお金の入金やレジでの釣銭管理などの金銭も管理の一つになります。

お金を盗むアルバイトや強盗、万引きする客など店舗のリスクは何かとあります。

さらには1日だけではわからない機器の故障などのトラブルなども・・・。

こういった事象の対応などすべて含めて店長の仕事というのは成り立っているのです。

ここまで書いて、果たして今回の動画のはじめしゃちょーは店長の業務をどの程度やったのか、

それはただの店員であったのではないかはおわかりでしょう。

1日店長はあり得ない



以上のことからもよく芸能人などでもありがちな「1日店長」や「1日社長」なんていうのも

ひとつのわかりやすい作ったワードであり、実際にはあり得ないことがわかります。

店長の仕事で一番楽なことを敢えて言うと、今回のような作業です。

現場で作業しているのが一番楽なのです。

だから、その作業はアルバイトに任すことができるわけですね。

ちなみに多くの店長は管理が苦手だったりします。

特に書類やメールなどは目を通すだけでも頭が痛くなることも・・・。

短時間の作業をこなすことは誰でもできますが、

1日店長なんてものは実際にはあり得なく、ただのイベントや企画の言葉であることを理解しましょう。

はじめしゃちょーから学ぶこと



今回の記事が批判のように感じる人が中にはいるかもしれませんが、決してそうではありません。

私は店長経験者として「1日店長」というのは表現として違うなという旨を書いています。

また、今回のはじめしゃちょーの動画からは非常に学ぶべきことがあります。

それは「笑顔」「大きな声」を最大限に活かしていたことです。

最後に「楽しかった」という言葉を発していましたよね。

しかし、多くの働く人は「疲れた」という言葉が多くありませんか?

この気持ちやモチベーションの違いは働くうえで非常に重要なことです。

仕事は疲れるものではありますが、楽しむことも大切です。

それが継続に繋がりますし、精神的な支えともなります。

いやいや仕事をしていては疲れてしまいますからね。

今回の動画のはじめしゃちょーは売上を大きく伸ばし店員としては最高のパフォーマンスを見せてくれました。

これは同じような仕事をしている人は参考にしなければいけないところでしょう。

もちろん、彼の知名度などはまた別に置いておかないといけませんが。

まとめ



今回のような動画はサービス業界としては嬉しい企画でもあるでしょう。

特に昨今はコンビニは人員不足も深刻となっています。

現場で働く楽しさなどを人気ユーチューバーがアピールしてくれることで

店舗の売上やPRにもなりますし、お互いにメリットのある企画だなと感じます。

今後もこういったコラボを多くやって、社会全体に貢献してくれるような動画がどんどん出るといいですね。

店長の詳しい仕事内容などの記事はこちらから


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元てんちょ→@100円寿司ブロガー
Admin: 元てんちょ→@100円寿司ブロガー

アクセスありがとうございます!
回転寿司チェーン店で13年、店長歴10年のアラフォーです。
100円寿司ブロガーとして活動中。
現在は転職し、ブログ兼業会社員です。
飲食業界の裏話から、日常のあらゆることを書いている雑記ブログです。
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