【新商品は辞められない?!】新商品と食材ロスの関連性について思うこと
いい記事。「新商品」というのは、消耗戦なんですよね。定番品を作り込むのが21世紀的なやり方。 / 「もうやめて新商品」バイトの女子大生が見たファストフード店の裏側(井出留美) - Yahoo!ニュース https://t.co/tSzmBChIOn
— イケハヤ (@IHayato) 2018年6月9日
先日、イケハヤさんのツイートで、新商品についての女子大生の記事を拝見した。
なるほどなぁと感じました。
我々、消費者は新商品があると飛びつきますよね。
新しいものには目がありません。
それは何もファストフードに限ったことでもなく、私の働いていた回転寿司でもあることでした。
もちろん、食べ物だけでなくCDや本、車、家電などなど・・・
今回はその「新商品」に焦点をあてていきたい。

新商品を失くせばロスは減るが、ビジネスは成長しないという相反したベクトルがあると思う。
私が勤めていた回転寿司店でも季節ごとにというかもう月ごとに新商品は販売されていました。
そりゃそうですよね、毎月同じ商品では消費者は飽きてしまいますからね。
コンスタントに新しいものを投入しなければ、売上を維持するのはかなり厳しいと思う。
私も実際に消費者に回った時にお店を選ぶ際には目新しいところに行きたくなる。
この考えはなかなか変わらないし、標準的な考えではなかろうか。
お店が売り上げを取ろうとちらしを打つ場合はだいたい2種類の方法になる。
■お値打ち価格で奉仕
■新商品をアピール
そう、値段でセールするか、新商品でアピールするかだ。
価格で勝負した場合は利益は減り、売り上げが上がったとしても、
それ以上に広告費や人件費がかさむ場合がある。薄利多売てことだ。
一方の新商品の場合は人件費が変わらないので、客数が増えれば増えるほど利益、売り上げともに伸びることになる。
値下げ企画より商品の魅力でお客様を予防というのは我々の間でも王道だ。
特に回転寿司店なんて元々が利益の幅が少ないので、値下げは頻繁にはできないのだ。
現実に回転寿司店での大きな値下げ企画や割引てあまり見ないですよね?
むしろ200円商品など高額商品お勧めや商品魅力広告が多いのです。
しかし、この新商品というのは大きな武器ではあるが、たしかにロスが気になるところもある。
ビジネスを成長させる上ではかかせない要素であるが。
新商品を販売する前から「こんなの売れないだろ」という商品を何度も見たことがある。
そんな商品はやはり予想どうり売れずに在庫過多となってしまう。
無駄にレーンに流して消費したり、最悪は廃棄処分となる。
これを減らすための改善方法が「数量限定」「予約限定」といった販売の仕方でしょう。
こうすることにより、おおよその販売計画に伴った販売数となるはずだ。
さらに、私が勤めていたところでも行ったのが
「定番品のブラッシュアップ」だ。
現状のレギュラーメニューをリニューアルしたりすることである。
さらには過剰にロスが生まれてしまった商品にはバラエティを設ける。
わかりやすく言えば、
エビの在庫が多いのであれば、
「エビアボカド」「エビマヨ」「エビマヨ炙り」「エビマヨ巻」などパターンを増やすのだ。
これだけで消費量が2倍以上にも膨らむ場合がある。
というかこういった手法は既に昔からやっているんですよね。
食材ロスに関しては実は会社はしっかり取り組んではいるのだ。
一番の問題は入荷数や予測の数字だろう。
国全体の需要が変わらなくても会社はビジネスなので、そこは指標でも何でもない。
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よくありがちなパターンを挙げると、
■初日の売れ数を鵜呑みにして設定数をあげ過ぎる
これは女子大生の記事でもありましたが、初日は「一度食べてみよう」ということで必ず売れるもの。
問題はもう一度それを食べるかどうかだ。
ここを取り違えることが非常に多い。
一週間後には出数は落ちてロスが多く出始める。
そこでようやく対処し始めるというパターン。
■影響を受ける他の商品は下げる
これも非常にロスを生む原因になるので注意したい。
例えば「秋鮭」のキャンペーンをやったとしよう。
この秋鮭が売れてるということで増やしたりするのはいいが、
これにより「サーモン」が影響を受けて売れ数が減るということ。
類似商品が影響を受けるということだ。
もちろん類似商品だけとは限らない。
お客様の胃の大きさは変わらないので、
他の商品の出数がわずかでも下がるのだ。
例えば、食べられる量が100%で、従来の定番品を100%食べていたとしよう。
新商品を10%食べることになれば、残る商品は90%となる。
ということは、従来より10%低くなっていることになる。
こういった数字を変更することにより食材のロス減少に繋がる。
今後も新商品の開発は企業にとっては重要な部分でもある。
これを辞めるということは難しいだろう。
問題は現場の数字管理もひとつの要因となるので注意していきましょう。
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